ロレックスのデイデイトにご注意あれ

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ロレックスのデイデイトにご注意ください!

いきなりなんだというタイトルですみません。

実は・・・以前買取したロレックスのデイデイト18038Aがですね、実は偽物だったんです。

ぐはっ!

やられました~(笑)

いや笑い事じゃないって!

1980年代のデイデイトには気をつけましょう

さてどういうことかと申しますと、最初に種明かししますが、その時期のデイデイト18038には偽物が多いということです。

ちょうど日本がバブル経済まっただ中だったころ、成金が増殖した時代のことです。

時計欲しいよね?

じゃあロレックスじゃね?

どうせなら金無垢が欲しいじゃん?

ロレックスの金無垢、デイデイトが欲しいじゃん?

っていう成金さんが多かったそうです。

でですね、ロレックスに殺到するわけですよ。

デイデイト買うために。

当然在庫がなくなるわけですよ。

入荷待ちとかが多くなっちゃって、なかなか手に入らない。

でも欲しい。

無いけど欲しい。

と無い物ねだりするわけです。

素材は本当に金無垢、ムーブメントもロレックス

なんとも子供みたいな話ですけど、子供も無いものが欲しいときは工夫しますよね?

私の娘も、メルちゃんっていう人形が欲しい欲しいと訴えるんですけどね、買い与えていません(笑)

どうするかな?って見てたら・・・なんと、空になったシャンプーボトルを人形替わりにして遊んでいるじゃありませんか!

じゃあお金持ってる大人の成金さんたちならどうするか?

そうです。そっくりなものを買っちゃうわけですよ。

本人達は気付いているかいないか知りませんけどね。

とにかくこの時期には日本に大量に18038Aの偽物が流通していたみたいですね。

後付けダイヤがバリバリ入ったものも多かったと聞きます。

もちろん価格も高いです。

だって素材も間違いなく金無垢でK18ですし、ムーブメントも間違いなくロレックス社製のものですから。

どういうことかといいますと、ケース(ムーブメントが入っている本体)とブレスは、本物から型を取って作った模造品ですが、紛れもない金(K18)を使っています。

そして、ムーブメントは本物のロレックス社製です。

し・か・し!

そのムーブメントが大問題なんですよ!

使われているそのムーブメントは手に入りやすいデイトジャスト用のCal.3035でして、それを改造して曜日機構を追加してあるものなんです。

本来搭載されているべきはデイデイト用のムーブメントであるCal.3055です。

改造もやっつけ仕事なものが多く、よく曜日がずれたりしてます(笑)

改造品デイデイトを見分けるポイント

ムーブメントが3035であれば改造品

まあそんな訳で、外から見た感じでは、一見見分けられません。

なので、一番の解決策は・・・裏蓋を開けてムーブメントを確認することです。

3035が搭載されていたら間違いなく改造品ということです。

開けるときはベルジョンのロレックスオープナーを使いましょう。

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正直こういう廉価版って耐用性が低かったりしますけどね笑
自分のようなプロは使いませんw

シリアルナンバーの刻印が汚ければ改造品

え?裏蓋を開けるなんて面倒でできないですと?

わかりました。

でもせめてブレスを外すくらいの作業はして下さいね。

とりあえずバネ棒外しを使ってブレスを外します。

傷は恐れるな、傷ついても構わない!くらいの気持ちで「えいやっ」とやっちまってください。

傷ついても補償はできませんのであしからず。

さて、そうするとですね、時計ケースのブレスがついていた部分の側面に番号やらアルファベットやらが記載されているはずです。

12時側にはリファレンスナンバー(型番)

6時側にはシリアルナンバーである数字の羅列

それぞれ刻印されているはずです。

そして特にシリアルの数字の刻印の仕方をよーーーーーく見てください。

字体が汚いのは改造品である可能性が高いです。

「俺は日本ロレックスで購入した同年代製のロレックスを持ってるぞ」

という方はブレスを外して刻印を見比べてみてください。

明らかに違いますから。

酷い場合はシリアル番号が刻印されていません(笑)

同年代製のロレックスを持ってない人には判別が難しいかもしれません。

「ROLEX S.A.」の刻印じゃなければ改造品

え?ブレスを外すのも億劫でできないですと?

わかりました。

ブレスのバックル部分にご注目ください。

バックルの板の内側にいろいろと刻印があると思いますが、そこに楕円で囲まれた「ROLEX S.A.」という刻印を見つけてください。

一文字違わず「ROLEX S.A.」であれば90%の確率で本物だとみていいと思います。

事情があってハッキリと書けませんが、偽物はこの刻印の一部が抜けているものが多いです。

たぶん10倍ルーペで見ないとわかりませんよ。

じゃあ残りの10%は何だよ?と思いますよね?

最後は勘

色々ポイントお教えしましたが、実は・・・外観でそこまで完璧に判別しても、裏蓋開けたら3035が入っていて改造品だったことがあります。

それが残りの10%です。

手に取った時には違和感が多少あったんですけどね、結局その勘が一番正しかったんですよね(笑)

たくさん見てると違和感を感じられるようになりますが、それはやっぱり経験の賜物です。

しかし最近は18038を見る機会が少なかったため、勘が鈍っていたことは否めません。

そんな訳で、今手元に18038がある人は思い切って裏蓋開けてください(笑)

今から18038を買おうという人は信頼ある中古ショップで購入したほうがいいです(笑)

楽天のショプで探せばほぼ100%本物だと思いますけど…→楽天で18038を探す!

ありきたりな結論で申し訳ありませんが、改造品をつかまされるよりはマシでしょ?

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