セルフ脱毛サロン ハイジ名古屋金山店を買収した話

※写真は移転リニューアル後のセルフ脱毛サロン ハイジ名古屋金山店の店内風景

あまり金額的なことや譲渡契約については書けないのですが、いろいろな裏事情を書いてもよい範囲で書ける時期になりましたので書きます。

店舗買収の背景

以前のエントリー(セルフ脱毛サロンを開業して1年半経が経過した現況報告 )でも書きましたが、ハイジ名古屋金山店(https://self-datsumou.com/shop/nagoyakanayama)を2022年2月に買取しました。

買収した理由ですが以下が主なものになります。

  • 前オーナーさんより本部経由で打診を受けたこと
  • 名古屋駅前店と電車で5分圏内で商圏丸被りのため自社でカバーしたほうがシナジーが大きいこと
  • あと少しで単月黒字化達成可能な状況だったこと
  • ハイジが今後ブレイクスルーした場合に備えて

いろいろ理由があって前オーナーさんとの関係を良好なものにするにはあまり値切りすぎてもよくないと考えました。
実際赤字店舗の買取としては破格の提示をさせていただきましたが、前オーナーさんはもっと高値を望んでいらっしゃったようです。
実際のところ赤字店舗を買い取るにはかなり高額です。
前オーナーさんは納得していないかもしれないんですが、かなり高額で買取させていただいた自負はあるんですけどねぇ。
今後同じような案件あったら多分提示価格はほぼ半値ですよ(笑)

ですが事情があって、前オーナーさんとは良好な関係でないと困るんですよね。

買取前の店舗のウィークポイントと対策は下記の通り

  • 現状赤字店舗であること→販促キャンペーンで新規客を獲得する
  • 店舗のレビューが悪すぎること→オペレーションの改善を行う
  • 店舗の場所が駅から遠いこと(駅から徒歩10分)→駅近に移転
  • 場所が暗いこと(女性は怖いはず)→移転で解決
  • 建物の管理会社がダメダメ→移転で解決

これですべて懸念事項は潰せました(笑)

ようするに移転でイメージ刷新です。安直・・・

まあそんなわけで本部仲介のもと、無事譲渡契約も済ませ、買取成立しました。

買収前と買収後の店内の整備状況

移転を前提としていても、移転先など早々に見つかるわけもなく・・・
結局しばらくは現状の店舗で頑張るしかありませんでした。

ですのでまずは元の店舗での内容を改善です。

改善した点はいくつもあります。

まずレビューの悪評を受けて店舗オペレーションを改善しました

  • 備品の補充がされていないことがある、いやむしろ補充されていることが少ないくらい
  • 下水臭い
  • 鍵が開かないことが多い

備品が補充されていないことへの対策

とにかく多かったのが備品の補充が全く追い付いていないことです。

これについてはオペレーションの改善を行いました。

またお客様が困ることのないように補充システムを刷新したところ、この類のクレームはゼロになりました。

下水臭いことへの対策

これは店舗を譲り受けた時に自分も最初に感じました。

前オーナーさんはバスルームの排水溝を塞いだり、洗濯パンの排水溝を塞いだり…とされていましたが、完全に的外れでしたね。

私が一番に疑ったのは、キッチンシンクの排水です。

シンクの真下の排水パイプから下水管につながるあたり

ここが怪しいと思い、塞いである板を開けて確認しました。

案の定、排水パイプと下水管の間になければいけない防臭キャップが劣化により外れて浮いてました。

そりゃ下水管から臭うわけです。

すぐにホームセンターで防臭キャップを購入してキッチリ接続したところ、ものの見事に下水臭が消えました。

ほんと、管理会社いい加減にしろと言いたいです。

というかこんな下水臭いのに1年もよくそのまま営業してたよなぁーと感心しました笑

鍵が開かないことがあることへの対策

完全無人のキモであるスマートロック。

このスマートロックに本部から提供されている鍵の自動発行システムがありまして、現在の加盟店はこれを導入することが必須となっております。

ただ、開業当初はこのシステムがまだ開発されておらず、開発される前まではスマートロックにクラウド画面からお客様の鍵番号を予約が入るたびにいちいち手入力して登録していました。

このシステム開発前の加盟店が導入するには別料金になり任意だったのですが、ほぼ全加盟店が当然のように導入されました。

もちろん、もんちの名古屋駅前店も導入しました。

と、こ、ろ、が、です。

名古屋金山店の前オーナーさん、利益圧縮されてしまうからか、お客さまの数が少ないからかわかりませんが決して導入されようとはしなかったのです。

お客様の数が少ないうちはそれで良いのですが、多くなるとかなりキツイ作業になります。

また、致命的なのが間違いや入力忘れです。

手入力である以上、防ぎきれません。

それによりお客様が入室できないトラブルが続発したのかと思います。

このクレームに関しては、譲渡後すぐに自動発行システムを稼働させて解決しました。

なお、開発後に加盟した店舗の場合は自動化システムパッケージとして組み込まれています。

移転前店舗のBEFORE⇔AFTER

店内の備品も家具等もガラっと変えました。

とにかく以前はとことん簡素なのはいいのですが

ズバリ「使いにくい」の一言。

脱毛ジェルは小さいのが二つ置いてあるだけ。
ペーパータオルも1箱分だけ。
これじゃ備品がすぐなくなってクレームになるのもわかります。

部屋が広いのはいいんですが、無駄に広いだけだで一般住居感も残っていて、サロンとは言い難い内容でした。

BEFORE

  • とても殺風景
  • 備品は最低限はなんとか置いてあるけど、すぐに無くなってしまう量しか配置せず
  • 入口から手洗い場までほとんど住居感丸出しの雰囲気

AFTER

  • 脱毛器を使いやすい位置に変更
  • 備品を潤沢に配置
  • 玄関にあった電気温水器をラティスとウォールグリーンで目隠し
  • 入口も小綺麗にセッティング
  • 手洗い場はタイル調の壁紙を貼りました

店舗を移転させる決断

買収後営業開始して3ヶ月ほど経過したころ。

移転先をずっと探していたところ、ついに候補が見つかりました。

駅から徒歩3分。

かなり古い物件なのでそこだけが気がかりですが、移転先の立地としては最高のロケーションだったため、契約をすることにしました。

さあ移転だ!

では次回エントリーにて移転のこと書いていきます。

オーナーの努力次第

売上を上げるために何もしていなかった

(前オーナー発言)

ハイジのFCに加盟しようかどうか迷っている人は多いと思います。

気になるのは、ハイジに加盟して儲かるか?ですよね?

「FC本部が全て責任を以て黒字にさせてくれる」

そんな幻想を持っている人はやめた方が無難です。

書かせていただいた通り、名古屋金山店は12ヶ月間赤字でした。

※なお、ここでいう黒字化とは「ランニングコスト」を超える売上のことを言います。

前オーナーはそのまま放置で黒字になるとでも思っていたのでしょうか?

もう少し何とかすれば黒字化も見えていた

(前オーナー)

とも仰っていました。

わかってるならやればよいのに。

右も左もわからない経営のド素人でもない人です。
自身の努力なくして儲かると考えていたわけではないと思うのです。

どれだけブランド力があったとしても、営業努力というのは必要なものです。

むしろ実際あんな杜撰な店舗管理でよく黒字化到達目前の売上があったなぁと感心しています。それこそハイジのすごさかもしれません。

ということで、自分で努力する気持ちの無い人は、FC加盟なんてやめた方がいいです。

実際のところ私は、買収後2ヵ月で黒字化は達成できており、買収から5ヵ月後には買収時の倍の売上を達成しました。

FC加盟を検討されている皆様へ参考になれば幸いです。

 

現役加盟店オーナーとしてできる範囲でご相談承りますが、加盟条件やら基本的なことはFC本部のFC募集ページをご覧いただければと思います!

フランチャイズ加盟募集

あと、本部の社長がブログやってるそうなのでリンク張っときます!最近更新サボってるみたいですけど・・・いや、自分も人のこと言えんか(笑)

https://self-datsumou.com/topblog/

2 COMMENTS

ゆう

はじめまして!非常に興味深く拝見させていただきました。

私もハイジのFC加入を検討しておりまして、完全無人ゆえに店舗の営業努力としては集客くらいなのかなと思っておりましたが、こちらの記事を見て考えが変わりました。
お客様の満足度向上のためのリアルな店舗改善の内容が大変参考になりました。またそれゆえにやりがいも大きそうだと感じました。

一点質問ですが、最近chocoZAPが破竹の勢いで店舗展開を進めており、名古屋にも多数展開していると思います。

近隣にchocoZAP店舗が開業したことによる経営への影響はありますでしょうか?特にchocoZAPは単純に金額だけで見るとハイジより優位なため気になっております。

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もんち

1カ月以上も気づかずに申し訳ありません
ちょこざっぷ、確かにすごい勢いで伸ばしてますね!
脱毛は使いませんが私も純粋にちょこざっぷの会員になっています(笑)
月額2,980円(税抜)でとても助かっています。

実際に影響があるかといわれると、実際のところ全くないです。
比較対象にされる価格のみ重視なお客様はちょこざっぷに流れていると思いますが、最初からハイジのターゲットではないためあまり関係ないという感じです。
対象としている客層の指向が違うわけです。

世の中、どんなサービスでも同業サービスなのに高いものから安いものまでありますよね?
同じものを提供していてなぜ高いサービスが消えてなくならないか?というところをお考えいただくとよいかと思います。

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