今までのいきさつは下の記事をご覧ください。
食洗機の取り替え作業をする
さて、前回の記事(食洗機が調子悪いのでDIYで交換してみた③(取付前編))では、紆余曲折ありながらもなんとか取り付け部品を入手したところまで書きました。
今回は最終回、ついに食洗機の取り替え作業をします。
キャビネット部分を修正するために寸法を見積もる。
以前のサイズより縦長になっているため、取り付け前に嵌めこむ場所とキャビネット部分の修正が必要になります。
ここの工作こそが一番大変なところでして・・・。
まずは引き出しをどうするか・・・
最初は引き出しの取り付け位置を単純に96mmほど下げればいいか・・・と漠然と考えていたのですが・・・。
引き出しをそのまま下げるとどうなる・・・?
引き出しの全面パネルを取り外して96mm下げてあてがってみます。
あかん、扉板が下にはみ出してかっこ悪い。
じゃ、扉板をカットして長さ揃えるか・・・と考えたのですが・・・。
しかし、しかしです。
一番下の巾木という部分でしょうかね?固定されてて動かないわけです。
扉板をカットして長さ揃えても、引き出しの高さが極端に低くなってしまって、収納物が入らなくなる。
実際に食洗機用洗剤の高さなどを測ったところ、単に扉板をカットしただけの引き出しだと、全く入らない(笑)
ある程度引き出しの容量(高さの方)を確保するには、引き出しの取り付け位置を巾木部分まで下げて、巾木と扉板を一体化して引き出せる形に造作するしかないのですね。
そうなると巾木部分は扉板よりも5cmほど奥まっているので、それも計算しなきゃならんのです。
今の引き出しの長さは扉板からの距離で奥行きがギリギリに作ってあるので、そのまま転用が不可なんです。
わかりやすく図面を書いてみます。
まず古い現状はこういう感じです↓
扉板をカットしただけだとこうなります↓
ご覧のように、引き出しの高さがめちゃめちゃ低いです。
これじゃ洗剤も入れられません。
そこで固定されている巾木部分も引き出しと一体化させるとこうなります↓
巾木の部分まで引き出せるようにすると、5cmほど奥まっているので、引き出し自体も5cmほど短くしないと奥の壁に当たってしまいます。
厳密に言うと、奥行きはもう少しあるのですが、そこは配管スペースになっているので、とにかくそのままの引き出しの長さではダメなのです。
結局引き出し自体を作り直さなきゃならないというこに…(~_~;)
こりゃえらいこっちゃ笑
引き出しを自作する
でもそうと決まればやるしかないわけです。
食洗機も買っちゃってますし、今更職人さんにお願いしたらそらまあ高い金額を請求されることは目に見えてますしね。
まずは引き出し作りから始めます。
とりあえず扉板を96mm短くします。
これをどうやってまっすぐ綺麗に切るかが出来上がりを左右しそうです。
我が家にはテーブルソーなどはありません。
こんなのね↓
そもそもマンションのため電動丸ノコやらジグソーやら、大きな音が出る機械はご法度です。
ノコギリで手挽きするしかないんですが、まっすぐ切る自信がありません。
Amazonなんかでこんな便利そうな治具もあります。
お金の余裕がある人はこんなの買っちゃってください。
もんちは貧乏が故そんな贅沢品は使えません。
できるだけ簡単に気合を入れなくても絶対にまっすぐ綺麗に切れる方法を考えます。
アルミアングルを使います。
このようにして切りたい位置にクランプで固定します。
全く歪みを気にせず目を瞑りながらでも切れちゃいます。
この通り。
切り口も綺麗。
まっすぐ!
アルミアングルは1本でもいいんですが、今回のように2本合わせてレールガイドのようにすると失敗しません。
いつもなら角材などの他の材木を当てて慎重に切りますが、それでも切り口が斜めったりすることがあります。
今回は失敗が許されないので、アングル2本の作戦でいきました。
さて、引き出し部分は材料テキトーに揃えて、巾木部分も引き出せるように手前の扉板より奥まった形にします。
そしてアルミアングルを2枚使って扉板と巾木部分の奥行を作ります。
こんな感じの引き出しができました。サイドにレールを付けて完成です。
(作りたてのときに写真を撮り忘れたので、すでに食洗機を取り付け済みの時点での写真です、すんません汗)
キャビネット本体を取り出してサイズを修正する
お次は古い食洗機を外して、キャビネットを取り外し、棚部分を低くして、新しい食洗機を乗っけていきます。
まずは食洗機用の分岐水洗を閉めます。
そして古いリンナイの食洗機の電源コードとアースを取り外します。
外したコードは化粧版の穴から奥に放り込んみ、引き出しを外した食洗機の下部からゴソゴソ引っ張っておきます。
引き出しを外した奥を見ると、引っ張り出して外した電源コードやアースやらが見えます。
排水ホースも見えますね。
奥に化粧板が嵌め込まれています。
諸先輩方の食洗機DIY取換え記事などを見ると、この板を取り外すと配管とホースを接続している部分にアクセスできる、つまり取り外すことができるとなっています。
しかし、うちのマンションちょっと事情が違いました。
この板、しっかりと固定されていて取り外せない・・・。
ち、これ一回食洗機を引き出してそのスペースからカラダを潜り込ませないとさないと配管外せれない作りになってるじゃん!
嘆いても始まりません。
もう作業に取り掛かっているので、やっちまいます!
まずは古いリンナイの食洗機の固定金具を外してゴルァ!っと一旦引き出せるところまで引き出します。
食洗機があったスペースに体を潜り込ませて背面の配管類の接続部分を外します。
白い蛇腹の配管が食洗機側の排水ホースで、茶色い排水パイプと繋がっています。
あと、写真では既に外してありますが、銀色の硬そうなフレキ管が水道管です。
水道管はナットをゆるめると外せます。
狭いので手がつりそうです(笑)
外すと管に残っている水が出てくることもありますので、タオルを周りに置いておくと濡れなくていいかなと思います。
排水ホースはワイヤーバンドで留められています。
それを外しても、結構キツキツにハマっていますので力いっぱい捻じりながら引き抜いていきます。
まじ手がつりました(笑)
やっとの思いでなんとか排水ホースを抜き取ると、排水パイプに残ってた水分は少しポタポタと滴る程度で済みました。
で、よーく見ると排水パイプになんか変なモノが詰まってました・・・。
これが排水パイプの3分の2ほどを覆うような感じで詰まっていました。
しかも端っこが排水パイプにくっついていました。
・・・ということは、排水パイプの内側の被膜部分の色と同一だし、排水パイプの一部としか思えません。
あ、なるほど。
きっと新築で取り付けのときに建設業者が排水パイプを適当にカットしてパイプの内側被膜に端切れができてそのまま食洗機側の排水ホースをねじ込んだんだな。
ってことは、なんかいっつも排水がし切れていないと思えたことが多かったのは・・・これのせいかもしれん!
おのれ、★●建設め!いい加減な工事しやがって!
でも済んだことなのでもういいや。
さて、配管類を外したら古い食洗機を完全に引き出します。
キャビネットはコースレッドみたいなビス4か所くらいで留っていますので、外します。
えいやー
ずこっ!っと外れます。
これを短くして組みなおします。
作業写真は面倒で撮り忘れたので手順だけ紹介。
まず両サイドの板の長さをカット。
下の巾木みたいな黒い部分を10mmくらいに切断して再度取り付け。
引き出しのガイドレールを取り付け。
リサイズしたキャビネットを元の場所に嵌めこんで新たにコースレッドで固定。
完成した写真がこちら↓
これで新しい食洗機を迎える準備ができました。
新しい食洗機を設置する。
あとは、取り付け金具を固定し、先に配管類を接続します。
取り外しと全く逆の工程になります。
電源コード類もしっかり取りまわして、コンセントのところに持っていきます。
まだコンセントには差しません。取り付け終わって最後に差します。
水道ホースの取り付けはナットを規定トルクで締め付けます。簡単。
トルクといっても、軽く留ったらそこから何回転させましょう・・・みたいな感じなので、難しくないです。
排水ホースはやはり径がギリギリなので結構な力で捻じ込んでいかないといけません。
水漏れ防止のために結構奥までねじ込みます。
これが一番疲れたかもしれません(笑)
そして新しい食洗機NP-45VD7S(S45VD7SD)を嵌めこみます。
写真では以前使っていた引き出しのトレー部分が映っていますが、置き場所に困って一旦置いただけです(笑)
作り直した引き出しを設置。
ということで完成しました。
電源コンセントを差して、試運転して、完了です。
引き出しのパネルが少し下にズレテいるのは気にしないでください(~_~;)
後日、もう一回切って長さ揃えました(笑)
使い勝手などレビュー
さて、新しく設置したパナソニックの食洗機ディープタイプNP-45VD7S(S45VD7SD)の使い勝手ですが・・・。
替えてよかった(笑)
この一言です。
まず洗い上がりはパナソニックが断然勝ちです。
少々変な入れ方しても綺麗に洗いあげてくれます。
容量は、ディープタイプならば圧倒的にパナソニックの勝ちです。
しかしミドルタイプだとリンナイの勝ちだと思います。
リンナイは食器が入れやすかったです。また工夫すると結構入ります。
パナソニックは効率よく入りません。
でもディープタイプならばそれも解決。
いつも鍋とフライパンと食器類を入れて一回で済みます。
とにかく「洗い上がりが悪くて二度手間になる」ことが無くなりました。
ストレスから解放されましたね。
いいことばっかり書いてますが、ひとつだけ不満を・・・。
それは、リンナイのときよりもとにかく洗い終わるのに時間がかかる。
リンナイのときは、量が少ないモードのときは時間もめちゃ早く終わってました。
しかしパナソニックは食器の量によってモード替えるんですが、どのモードでも同じだけ時間がかかります。
それ以外はほぼ満足です。
DIYだから自由自在
今回は思いのほか大工作業が多くなってしまい、思ったより大変でした。
ですが、ディープタイプを設置の場合、下段の引き出しを嵌め殺しにしているご家庭が多い中、自分はDIYだったがゆえに、引き出しとして残せました。
その後調べると、業者さんでも下部を引き出しに造作してくれるとことがあるみたいですが、家具をひとつ新たに作るようなものですので、それなりの費用が必要になります。
自分で工夫してDIYすることで、質は多少落ちますが、低予算で満足できる内容になったかなと思います。
あとは食洗機本体の化粧パネルを統一させたいところですね。
これはまた次回時間があるときに挑戦してみます。
最初の目標であった5万円以内での食洗機交換になりました。
それに大変だったけど、その価値があるくらいディープタイプは使いやすいです。
そこの奥さま!
ぜひパナソニックのビルトイン食洗機のディープタイプ、使ってみてください!
世界が変わりますよ(笑)
以上。
今回の取換え記事、まとめときましたー。
いや〜、すごいですね。
食洗機の調子が悪く、私も入れ替えを考えていますが、高いし、自分では難しいし、躊躇しています。
参考にさせていただき、時間をかけて考えたいと思います。
ありがとございましたm(_ _)m
ヒデコニ様
コメントありがとうございます。
ミドルタイプ→ディープタイプへの変更だったため大袈裟な記事になっていますが(笑)
ミドル→ミドルもしくはディープ→ディープであればポン付けですから意外と簡単にできると思いますよ。
ぜひ挑戦してみてください。
何かご質問等ございましたら、私のわかる範囲であればお伝えできますのでお気軽にコメントもしくはメールください。