ロレックスを自分で修理した話(DIY)② デイトジャスト16233

どうも、最近人生についていろいろ考えさせられることが多い悩み多きもんちです(笑)

さて前回のエントリー

ロレックスを自分で修理した話①

の続きです。

機械式時計を分解してみたいけどやったことがない人には興味のある話だと思いますので、ぜひご覧ください

ロレックスを分解する

まずもって必要なのがこちら

ロレックス専用のオープナー

こちらはベルジョン製の高いやつです。

互換製品はアマゾンなどで売っているので、そちらでもいいと思います。

時計用の固定バイスに乗せて裏蓋を開けます。

開けるときは、ドライバーでねじを外すのと同じ要領で

押す力と回す力は9:1の割合でゆっくりやらないとガリっと傷つきます。

慎重に開けました。16233のキャリパーはCal.3135だとわかりますね!

写真の矢印の部分を軽くピンで押さえながらリューズを引っ張るとリューズが外れます。

つぎに次にケースからムーブメントを外します。

 

外し方はケースとムーブメントを2か所のネジで留めてありますので、そのネジを緩めてやるとカタカタするので、それで反対側に向けると外れます。

外したムーブメントをムーブメント台に乗せてローターを外していきます。

ローターは3か所くらいのネジで留めてありますので、これを外してローターと巻き上げ機構を一緒に外します。

ローターを裏返してねじを外し、巻き上げ機構を分解します。

ネジを外して、手かピンセットでパーツが飛んでいかないように慎重にはずしてやります。

うーん、ローター軸、めちゃ汚れています。

次はひっくり返して、文字盤を取り外します。

さてここでまたまた道具が登場します。

針を外す道具になります。

これもアマゾンで売ってます。

針を取り外すとき、文字盤を傷つけないようにするため、薄いビニールに切り込みを入れ、写真のように文字盤を保護し、針は露出させます。

この状態で針をはずしていきます。

針はずしは針のセンターを中心に押し当て、そのままサイドの弓状の金具をグーっと押し込んでやると、サイドの支えが文字盤を押し当てながら、かぎ状の先が針を下から挟み込み、引っ張り上げるような形で針が外れる仕組みになっています。

針が外れたので、次は文字盤を外します。

ムーブメントのサイドに文字盤を固定しているネジが2か所あるので、緩めます。

ネジを緩めて文字盤を持ち上げると、スルっと文字盤が外れます。

カレンダーディスクがあらわになりました。

地盤を留めているネジを外し、カレンダーディスクごと取り外します。

カレンダー機構を分解していきます。

中央の歯車や、カレンダー送りようのパーツを外していきます。

ネジを外す部分はオラオラ外していきます。

特に日送り機構と、時間送り機構には小さいばねピンなどもあるので、飛ばさないように無くさないように気を付けてください。

カレンダー機構や、リューズ用の歯車群をすべて外したら、裏返します。

いやぁ錆だらけ(笑)

さて、ここから丸穴車、角穴車を外すのですが、これを外すまえに、必ずゼンマイをすべて開放しておきます。

この角穴車の下は、ゼンマイを直接巻き上げる香箱というパーツにダイレクトにつながっています。

そのまま丸穴車のネジを緩めて丸穴車を制御しているコハゼというパーツが外れてしまると、ヴィーン!!!と勢い良くゼンマイが一気に開放されて他の歯車を痛めてしまいます。

幸い、今回はゼンマイ切れなので、あまり気にせず外せますが、コハゼ用のほっそいバネもこの下に隠れていますので、とにかくここは慎重に外していきます。

丸穴車を外して出てきた小さいピン、わかるかなぁ・・・?

このあと、角穴車を取り外し、その土台になっている地盤も外します。

すると香箱(ゼンマイが入っている歯車)が出てきます。

ピンセットで香箱を外します。

はい、はずれました。

そして次はこちら、時間制御の要、テンプとブリッジです。

両端のネジを地盤から外して、慎重にテンプごと取り外します。

アンクルというパーツを外します。

順に地盤を外していきます。

歯車をすべて外します。

これでほぼ分解完了です。

適当に外していたように見えますが、ちゃんとこのようにパーツごとに分別してあります(笑)

次は各パーツをベンジンで洗浄していきましょう・・・

というところで、次回に続きます。

2 COMMENTS

ちゅうやん

はじめまして…拝見させてもらい凄いと思いました。やっぱりケースからムーブメントを外すのは市販の精密➖ドライバーでは無理でしょうか?
なかなか硬くで回りません。
コツがあるなら教えて下さい。

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もんち

コメントありがとうございます!
裏蓋を外そうとされているのはネジ止めタイプの時計であれば、サイズさえ合えば市販の精密ドライバーで問題ないと思います。
コツは、押す力9:回す力1です。
ドライバーの刃先が滑ってズレた際にケガをしないように注意しながら、ぐっと押し付けながら右回しです。
またネジの頭の溝に合ったサイズ(小さすぎはだめ)のものをお使いください。
中途半端な力の入れ具合だとすぐにネジの頭の溝からずれ、刃先も溝もなめますのでお気を付けください。

ただし、どうしてもできない場合は無理はしない方が無難です。
自分の場合、力の入れ具合でこれ以上無理だと感じた場合は諦めます。

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